男性社員向け生理痛体験研修|キリンエンジニアリング株式会社様の事例
2026年 9月 14日

Flora株式会社は、キリンエンジニアリング株式会社様の本社・高崎・町田・富士の4拠点において、男性社員を対象とした「生理に関する基礎知識と職場でのコミュニケーションセミナー」を実施しました。本事例は2026年9月9日に公表しています。
キリンエンジニアリング株式会社様は、食品・医薬品工場を中心とする総合プラントエンジニアリング事業を展開されています。今回のセミナーは、新設されたウェルネス休暇の浸透施策の一環として実施されました。
以下、実施の背景、4拠点の実施概要、参加者アンケートの結果、ご担当者様のコメントを、公表内容にもとづいて紹介します。
ウェルネス休暇の浸透施策として実施
生理やPMSに伴う痛みや不調は、症状の種類や程度に大きな個人差があり、周囲からは見えにくいという特徴があります。また、男性社員が多い職場では、当事者が体調について相談しづらかったり、管理職や同僚がどこまで声をかけるべきか悩んだりすることもあります。
キリンエンジニアリング株式会社様では、女性社員が長期就労しやすい環境整備のためにウェルネス休暇(生理、PMS、妊娠に伴う体調不良時に使用できる有給休暇)を新設して、その浸透施策の一環として今回のセミナーを実施しました。
制度を作るだけでは、使われるとは限りません。とくに対象が限られる休暇は、周囲の理解がないまま運用に入ると申請しにくくなります。今回の順番は、制度の新設と、周囲の理解を同時に進めるものでした。
本セミナーは、生理やPMS(月経前症候群)など、外見からは分かりにくい女性特有の健康課題について、知識と体験の両面から理解を深めることを目的に開催したものです。全男性社員が、生理に関する基礎知識を学ぶとともに、ナプキン体験や専用デバイスを使用した生理痛の疑似体験、グループディスカッションに参加。職場で体調不良を抱える社員に対して、周囲がどのような声かけや配慮を行えるかを考えました。
実際にセミナーでは、単に生理痛を疑似体験するだけでなく、生理の仕組みやホルモンによる心身の変化について学んだうえで、職場で起こり得る場面をテーマに意見交換を行いました。
4拠点・95名での実施概要
本社では、講師による講義を含む90分間の研修を2回実施。高崎・町田・富士の各拠点では、参加者が事前に講義動画を視聴したうえで、60分間の体験プログラム、ディスカッション、付箋を用いたワークを行いました。
| 拠点 | 実施日 | 形式 | 参加人数 |
|---|---|---|---|
| 本社 | 6月12日(金) | 90分研修×2回 | 54名 |
| 高崎 | 6月22日(月) | 60分×4回 | 28名 |
| 町田 | 6月24日(水) | 60分×1回 | 5名 |
| 富士 | 6月29日(月) | 60分×1回 | 8名 |
| 合計 | 95名 |
対象者は男性社員です。本社では講師による講義、生理用品を用いた体験、生理痛疑似体験、グループワークを実施しました。高崎・町田・富士の3拠点では、事前に講義動画を視聴したうえで、生理用品を用いた体験、生理痛疑似体験、グループワークを実施しています。
拠点ごとに人数と実施形式が異なるのは、勤務形態と集まれる時間に合わせたためです。少人数の拠点も同じ内容で実施しました。
参加者アンケートの結果
セミナー後に実施したアンケートでは、生理やPMSの基礎知識の理解度に関する4段階評価で、回答者の100%が「よく理解できた」または「ある程度理解できた」と回答しました。
また、ウェルネス休暇の必要性への理解度についても、約99%が「とても理解が深まった」または「ある程度理解が深まった」と回答。生理やPMSに関する知識だけでなく、体験や参加者同士の対話を通じて、職場でのコミュニケーションや配慮について理解を深める機会となりました。
| 設問 | 結果 |
|---|---|
| 生理・PMSの基礎知識の理解度(4段階) | 回答者の100%が「よく理解できた」「ある程度理解できた」 |
| ウェルネス休暇の必要性への理解度 | 約99%が「とても理解が深まった」「ある程度理解が深まった」 |
ウェルネス休暇の必要性への理解が制度の浸透に直結する項目です。制度の新設と同じ時期に測っているため、導入時点の状態として記録に残せます。
参加者の声と、職場での配慮のかたち
ナプキン体験では、「CMで見るイメージよりも湿り気があり、想像以上に不快だった」「この状態が長時間続くことへの負担を感じた」といった感想が多く寄せられました。
生理痛の疑似体験については、痛みそのものだけでなく、「痛みが続く状態では、仕事に集中し続けることが難しい」「通勤や立ち仕事にも影響するのではないか」と、日常生活や業務への影響を実感する声が見られました。
一方、参加した男性社員の間でも痛みの感じ方には差があり、その経験を通じて、実際の生理痛にも大きな個人差があることや、周囲が一律に判断せず、本人の状況に応じて対応する重要性への理解が深まりました。
参加者からは、体調不良時の配慮について、単に「休んでもらう」だけでなく、長時間の会議には休憩を設ける、業務を属人化させない、担当・副担当制を取り入れるなど、休暇を取得しても業務を補い合える体制づくりが必要という意見も挙がりました。
また、声をかけること自体が相手の負担になる可能性や、表現によってはハラスメントと受け取られる可能性もあることから、「普段からコミュニケーションを取り、体調について相談しやすい関係を築いておくことが大切」という気づきも共有されました。
キリンエンジニアリング株式会社様 ご担当者様コメント
当社では、社員一人ひとりが心身ともに健康で、安心して働き続けられる職場づくりを目指しています。その取り組みの一環として、女性特有の健康課題への理解を深めるため、男性社員を対象とした本セミナーを実施しました。参加者からは、「想像していた以上に負担が大きいことを実感した」「普段から相談しやすい関係づくりが大切だと感じた」といった声が多く寄せられ、生理やPMSに対する理解だけでなく、職場でのコミュニケーションや支え合いの重要性についても考える機会となりました。今後も、ウェルネス休暇をはじめとした各種制度の活用促進とあわせて、互いの状況を理解し、誰もが働きやすい職場環境づくりに取り組んでまいります。
Floraの生理痛体験プログラムの特長
Floraの生理痛体験プログラムは、専用デバイスによる疑似体験だけでなく、基礎知識を学ぶ講義や生理用品を使用した体験、職場での対応を考えるグループワークを組み合わせています。
参加者が「痛みを体験して終わる」のではなく、症状の個人差を理解し、日常のコミュニケーションや職場環境の改善につながる行動を考える、実践的なプログラムです。
開催時間や規模、参加対象者、講義内容などは企業ごとの課題に合わせてカスタマイズでき、研修形式のほか、社内イベントや展示会などにも対応しています。Flora独自のポイントは次の4つです。
- 日常動作を伴う体験を通じて、仕事や生活への影響を考える
- ナプキンなどの生理用品を用いて、痛み以外の負担も理解する
- 症状の個人差を前提に、当事者への支援につながる対話を行う
- 各企業の職場環境や課題に合わせて内容を設計する
同じ課題を持つ企業へ:生理痛体験研修の事例から
制度を新設したが使われない、男性社員が多く体調の話題を持ち出しにくい、管理職がどこまで声をかけてよいか分からない。今回のセミナーは、こうした課題に対して、知識と体験の両面から取り組んだ事例です。
Flora株式会社のサービスは、2026年9月時点で150社以上にご利用いただいています。「生理痛体験研修・ワークショップ」もその一つです。研修の具体的な内容や進め方は「生理痛体験研修とは」で、男性社員を対象とする場合の設計は「男性向け女性健康研修の選び方」で解説しています。複数拠点での実施例としては「セイノーラストワンマイル株式会社様の事例」もあわせてご覧ください。
実施形式や対象人数は、拠点の数や勤務形態に合わせて設計できます。費用は実施形式と規模により異なりますので、個別のお見積もりでご案内しています。
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